外来でのあれこれ

病院には外来と入院とふたつの用途があります。
大きな総合病院や大学病院となると、外来受付は午前中だけというところも多いですから
たくさんの人で混雑します。

混雑する時間は8時半~9時からというところが多いですが、
その前に行ってもすでに病院の前には列が出来ているという状況も珍しくはありません。

その中でも多いのが、医療を必要としやすい高齢者の姿です。
6歳から70歳未満までは医療費の自己負担は3割ですが、
70歳以上になると一定の収入がない限り自己負担が1割となり、
病院に行きやすくなります。

そのため少しでも体に異変を感じるとすぐに病院に行く、という高齢者はたくさんいます。
もちろん高齢に伴い体に異変を感じやすくなるということもありますが、
病院で親しげに顔なじみの人たちと話したり
医師や看護師と話す姿も見られるので病院はすでに一種の談話室。
女性医師は、高齢者にとって特殊な人に見えるようで、
捕まったら、おじいさんとの出会いから始まり早く結婚してこどもに病院をやらせなさいと
未来の生活設計の話におよびます。

外来はいつ行っても混雑しているのでよく言われるのが、2時間待ちの3分診療ということです。
現実、初診の患者さまで急を要さない場合は「今日のところは様子をみましょう、3日後にきてください」と促すことがあります。
もちろん、3日後には検査をしますので検査のための準備をしていただく必要があり、そう伝えることがあります。
今後日本はさらに少子高齢化社会に突入していきますが、そのときにも今の外来の混雑が改善されなければ、
病院は飽和状態になってしまいます。
女性には言いやすいのか、問診前に必ず怒られます。
わたしも看護師長のように貫禄が付けば、いいのかしら?とちょっと思っています。