個室に入院したいですか?

病院の入院病棟には大部屋か個室があります。
大部屋は大体4~6人ほどの患者さんが一つの部屋にいるので人の出入りも多く、
もちろん生活音もするので神経質な人だと少し気になるかもしれません。

しかし仲良くなることが出来れば楽しく入院生活を送ることが出来るかもしれません。
当然個室よりは費用もかかりません。

個室は広い作りでソファーがあったり、簡易キッチンや冷蔵庫もあったりするなど少し豪華な作りになっていることが多いです。
そのため費用もかかりますし、医師や看護師、お見舞いの人が来ない限りは静かな空間で1人で過ごすことが出来ます。
ガン終末期の方は大体個室に入ります。最近では在宅で看取るケースも増えているので個室は中々埋まりません。

急患から病室に移る際は、ナースステーションの脇にある予備室で対応します、
大部屋では特にベッドの準備や人の出入りで他の患者の睡眠を妨げてしまうことになるからです。

また、個室の入った時の差額ベッド代を支払う場合にはいくつかの要件を満たしていなければなりません。
それは、1室に4床以下であること、1人当たりの面積が6.4㎡以上であること、
ベッドごとにプライバシーを確保する設備(仕切りカーテン可)があること、
個人用の私物収納設備、照明、小机、椅子等があることです。

また患者からの同意を得ていない場合も差額ベッド代は請求することは出来ません。
全国の病院を見ると、差額ベッド代を支払う必要のない部屋というのがあるようなので、よく調べておいてくださいね。

女医のわたしが看護師長に注意されるのは、この個室への変更や部屋移動についてです。
うっかり、変更しましょうか?なんて患者さんに言ってしまったら大変叱られます。
あまりご存知ないかもしれませんが、病棟管理は看護師さんの仕事なんです。
だから、責任者は看護師長。

医師が口出ししようもんなら、患者さまの前であろうと新人ナースの前であろうと叱責されます。
看護師長は、母親よりも怖い存在かな、、、。